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1999 年度 研究成果報告書概要

二葉亭四迷の初期翻訳における言語的可能性

研究課題

研究課題/領域番号 09410114
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国文学
研究機関国文学研究資料館 (1998-1999)
高知大学 (1997)

研究代表者

谷川 恵一  国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (10171836)

研究分担者 斎藤 希史  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (80235077)
青木 稔弥  神戸松陰女子学院大学, 文学部, 教授 (00159287)
木村 崇  京都大学, 総合人間学部, 教授 (80065234)
須田 千里  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (60216471)
ヨコタ村上 孝之 (MURAKAMI Takayuki)  大阪大学, 言語文化学部, 助教授 (00200270)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワード二葉亭四迷 / 翻訳 / ツルゲーネフ / あひゞき / 比較文学 / 近代日本文学
研究概要

『国民之友』(第3巻25号・27号。民友社。明治21年7月・8月)掲載の「あひゞき」初出本文をパラグラフに分割し、それぞれに、二葉亭が翻訳に使用したと推定されるツルゲーネフの原文を対照させたテクストを作成し、原文には現代語訳を付した上で、研究分担者が参加したワークショップにおいて論議を積み重ねながら「あひゞき」に注釈を施した。注釈は「あひゞき」中の各語彙を単位としておこない、ふりがなのない漢語には訓みを与えるとともに、各語彙について、二葉亭の他のテクスト、および同時代の諸作品などからできるだけ用例を拾った。あわせて、『かた恋』(春陽堂。明治29年11月)に収められた「あひゞき」の改訳テクストとの異同も可能なかぎり注した。また、ツルゲーネフの原文の語彙には、二葉亭が編纂に関係したとも推測される『露和字彙』(文部省編輯局、明治20年1月)から適宜語釈を拾って示した。この注釈はツルゲーネフの原文と二葉亭の訳文とを初めて精密に対照させたものであり、明治20年前後の言説の中で「あひゞき」が訳出されていったプロセスを追跡するための基本的なツールとしての役割を果たす。なお、注釈の作業は今後も継続して行ない、その成果を将来公刊する計画である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2021-10-12  

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