研究課題/領域番号 |
09410116
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
岩下 武彦 中央大学, 文学部, 教授 (00044735)
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研究分担者 |
深沢 眞二 和光大学, 人文学部, 助教授 (80218875)
千艘 秋男 東洋大学, 文学部, 教授 (20103575)
樹下 文隆 広島女子大学, 国際文化学部, 助教授 (70195337)
小川 靖彦 日本女子大学, 文学部, 助教授 (10249922)
江富 範子 京都女子大学, 短期大学部・文学部, 助教授 (90203637)
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キーワード | 三条西実隆 / 一葉抄 / 室町時代 / 万葉集 / 和歌 / 連歌 |
研究概要 |
本研究の二年目に当る今年度は、昨年度に引き続き、室町時代の万葉集研究と享受に関する基礎資料の調査・収集と、三条西実隆の万葉集研究の成果である『一葉抄』の諸本調査を行い、『一葉抄』校本作成の作業にとりかかった。その研究実績の概要は以下の通りである。 先ず、6月25日〈木〉笠間書院会議室において、今年度の研究方針の打ち合わせを行った。そこで、(1)昨年度の研究の総括、(2)室町時代の万葉集研究と享受に関する資料の調査・収集の方針、(3)『一葉抄』諸本調査の中間報告と今後の調査方針、(4)『校本一葉抄』作成の具体的方法等について検討した。 その上で、各自分担して、(1)京都大学本『一葉抄』の翻刻・校舎をほぼ完成し、(2)京都女子大学所蔵三条西実隆関係和歌資料の調査、(3)学習院大学所蔵三条西実隆関係和歌資料の調査、(4)校本用データカードへのデータ記入、(5)島原松平家を中心とする中世和歌関連資料の調査、などの作業を行った。 また、西国での中世万葉集関連資料の分布状況を把握するため、いずれも島原市立図書館松平文庫で2度の調査合宿(12月23日〈水〉〜26日〈土〉)(3月27〈土〉〜31〈水〉)を行った。 さらに校本作成に向けて、宮内庁書陵部旧蔵歴史民俗博物館蔵高松宮本、お茶の水図書館本、静嘉堂文庫本、及び、新発見の国文学研究資料館史料館蔵清水谷家本等も、引き続き分担して調査した。 以上の結果、(1)一葉抄の重要な伝本である京都大学本の全巻にわたる翻刻と校定をほぼ完成し、(2)これを底本とした『一葉抄』新校本のデータ作成作業にとりかかり、(3)国文学研究資料館史料館蔵清水谷家本の詳細な調査が必要であること、(4)島原市立図書館松平文庫の資料調査の必要なことを確認した。(約700字)
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