研究分担者 |
西堀 昭 横浜国立大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (30049928)
金原 礼子 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (20091895)
稲田 弘子 聖徳大学, 短期大学部, 助教授 (60201331)
山崎 順子 湘南国際女子短期大学, 国際教養学科, 教授 (00166646)
濱口 學 國學院大學, 法学部, 教授 (50052155)
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研究概要 |
本研究は、20世紀最大のフランスの劇詩人であり,有能な外交官であったP.クローデルの詳細な滞日年譜を日仏兩語で作成することを目的としている。期間は、彼が旅行者として滞日した1898年5月28日〜同年6月21日、及び駐日大使として滞日した1921年11月18日〜1925年1月23日、1926年1月28日〜1927年2月12日とし、記載内容は、外交、著作、書簡、思索、訪問、旅行、その他とした。 そのために、クローデルの日記、書簡、作品、日仏両国に保存されている外務省資料、当時の日仏定期刊行物、研究論文、その他関連資料を既刊・未刊にかかわらず徹底的に収集し、調査・整理することに努めた。 当初は、2001年3月末までの完成を目指した.しかし,複数の資料に見られる同一事項の記述のばらつき,そのための再調査,原資料との照合,現地調査などに手間取り,作業が難航した.とくに年譜の記載形式にかんする問題は深刻だった. こうして、辛うじて1898年〜1922年までの滞日年譜が完成した。記述には正確を期したが,訂正・加筆を要する箇所があるはずである.現在,新たに受けることになった科研費により,より完全な年譜を目指し作業を進めている. 期することは,日本の影を深く宿した作家・外交官としてのクローデル研究の飛躍と,彼を軸として展開した日仏両国の外交,文化交流の解明に寄与する基礎的資料を提供することである.そこには,世界的に類を見ない画期的な仕事にしたいという願いがある.
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