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1998 年度 実績報告書

ドイツ・ロマン派の超域言語論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09410123
研究機関東京大学

研究代表者

臼井 隆一郎  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90092668)

研究分担者 湯浅 博雄  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30130842)
宮下 志朗  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90138610)
川中子 義勝  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60145274)
鍛治 哲郎  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30135818)
青木 誠之  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20011356)
キーワードドイツ、ロマン主義 / インド、ゲルマン語 / 神話学 / グリム兄弟 / ハーマン / クロイツァー / ノヴァーリス / 印欧比較言語学
研究概要

科研2年度の平成10年度はインドゲルマン語関係の文献、特にゲルマン神話学関連の雑誌に重点をおいて図書を購入した。オーストリア・アデレイド大学からエンゲルハルト・ヴァイグル教授を招待し、ドイツ・ロマン主義の基本的理念がアレクサンダー・ヴォン・フンボルトを介して新設ベルリン(フンボルト)大学の総合的学問理念に結実して行く時点に焦点を合わせて講演・討論会を開いた。対仏半反ポレオン戦争という国家的危機意識を背景とするドイツの学問制度の中に「神話学」というテーマが登場し、ドイツ・ロマン主義の文学・哲学の中心的ディスクールを形成したが、臼井はこの土壌の一角から後に民族主義的ゲルマン・アーリア主義が生長することを、特に北方ゲルマン神話を代表する『エッダ』の受容史を通じて論じた(論文は来年度、発表する予定)。本科研メンバーの一人川中子義勝は国際的なハーマン賞を受賞し、ドイツに講演旅行に赴いた。今年度は、本科研のメンバーを中心に東京大学国際シンポジウム『知の総合-ドイツ・ロマン主義の知のディスクール』(平成10年9月14日から18日)を開催したが、来年度は本科研の締めとして、テュービンゲン大学よりマンフレート・フランク教授を招待し、ノヴァーリスの言語哲学を核とする討論会を計画し、現在、その準備を進めている。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 臼井隆一郎: "Symballesthai" 東京大学総合文化研究科言語情報科学紀要. 5巻(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 鍛治哲郎: "Kunst und Dichtung.Paul Celan im romantischen Kontext" 東京大学総合文化研究科言語情報科学紀要. 5巻(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 臼井隆一郎: "遭遇の象徴論-ドイツ・ロマン主義の神話学から言語を問う" 『言語態』東京大学出版会. 1巻(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 臼井隆一郎: "ミーミル ゲルマン神話の血の海の記憶" 『言語態』東京大学出版会. 4巻(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 川中子義勝: "啓示と応答としてのうた" 『言語態』東京大学出版会. 2巻(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 青木誠之: "言葉なき異郷で記憶の女神が巻き毛をほどくのは-ヘルダーリンのムネモシュネ-" 『言語態』東京大学出版会. 4巻(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 臼井隆一郎: "乾いた樹の言の葉 シュレーバー回想録の言語態" 鳥影社, 243 (1998)

  • [文献書誌] 宮下志朗: "読書の首都パリ" みすず書房, 329 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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