研究分担者 |
浅香 吉幹 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (50175832)
寺尾 美子 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (20114431)
海老原 明夫 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (00114405)
樋口 範雄 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (30009857)
チェン ポール 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (00179938)
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研究概要 |
本年度は研究の第1年次であり,上記課題に関する資料整備および準備的個別研究の段階であった。 一方で,分担者は,各自の専門外国法分野に関して,比較法学の当面する諸問題の状況を調査し,必要な資料を整備することに務めた。 他方で,本年度の中心的な目標のひとつであったデータベースの実用化状況調査とその利用方法研究に関しては,英米法に比して解明の遅れていたヨーロッパ諸法を中心に,代表的なデータベースのCD-ROM等を購入し,当初は既存の機器を用いたが,技術的難点が多いため新規の機器を整備し、それらの習熟に務めているところである。 全体として,基礎的整備の段階であること,および諸種の技術的障害の克服に思わぬ時間がかかったことのために,必ずしも研究発表等の目に見える成果は乏しいことは認めざるを得ないが,率直に言ってなかなか馴染めなかった機器類との関係では,何よりも勝手が掴めてきたという点で,目に見えないながらも相当な成果があったと言うことができる。この種のハードウェア段階の研究は,実質的な研究以前のものであるが,今日的技術の長足の進歩との関係では,特に文化系の者にとってはついでにできるようなことでなく,科研費の枠組みを与えられたことには大変感謝している。
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