研究分担者 |
海老原 明夫 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00114405)
樋口 範雄 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (30009857)
チェン ポール 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (00179938)
浅香 吉幹 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (50175832)
寺尾 美子 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20114431)
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研究概要 |
本年度は,本研究の最終第3年度であり,基盤的資料整備を鋭意続行したことのほか,前年度と同様に,データベース研究と法系論再検討との2点に重点を置いた。 1)主要諸国のデータベースの実用化状況調査および利用方法の研究に関しては,3か年度を通じて,この課題以前にコンピュウタ自体の利用方法の研究に予想以上の時間とエネルギーを割かざるを得なかったが,ようやく或る程度の知見をまとめ得る段階に到達したものと言うことができる。 2)法系論の再検討に関しては,内外の研究者との意見交換の機会を経て,今日比較法学の置かれている状況の極度の困難さ(膨大・多岐かつ諸外国語に亘る知識および情報を統御することの困難,国際取引レヴェルでの比較法実務の状況を把握すること自体の困難など)が痛感され,研究が深まれば深まるほど軽々にはものを論じ得なくなるという逆説的状況にすら分担者は置かれているように思われる。この点は,本研究の本質的に試行的性格からすればやむを得ない面もあるが,大きな見通しだけでも何とかまとめることを試みたい。
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