研究課題/領域番号 |
09420010
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
市川 須美子 獨協大学, 法学部, 教授 (30117692)
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研究分担者 |
世取山 洋介 新潟大学, 教育学部, 助教授 (90262419)
山口 和孝 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90182427)
林 量淑 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70134327)
若穂井 透 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30277660)
牧 柾名 駿河台大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50021879)
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キーワード | いじめ / いじめ裁判 / 校則裁判 / 子ども / 人権侵害 / ヤマギシ会 |
研究概要 |
研究1年目の今年度は、三年間の研究計画と役割分担を9月研究合宿で作成・確認するとともに、いじめ裁判・事例と校則裁判についての資料収集・研究とデータの共有化についての実験的取り組みを行った。子どもの人権侵害の教育法社会学的研究については、問題の展開があったヤマギシ会についての実態調査を緊急に取り組んだ。 いじめ事例としては、新潟上越市のいじめ自殺の和解経過について担当弁護士とのインタビューを研究合宿中に行い、その後のフォローを新潟大学の研究分担者が行っている。一審で確定したいわきいじめ自殺事件については、加害少年の担当弁護士であった若穂井助教授の下で資料整理と分析が進んでいる。また、いじめ裁判の新たな展開である町田いじめ作文開示請求訴訟・いじめ調査義務訴訟については、資料収集とともに試験的に裁判記録のデータ入力を行い、共同研究の基礎資料とした。 校則裁判については、熊本丸刈り訴訟の事例研究と、唯一の勝訴事例である修徳高バイク退学事件ならびに修徳高パ-マ退学事件の資料収集を行った。校則裁判については、事件数も少ないので全事件の収集を目指している。 ヤマギシ会の子どもたちの人権侵害的取り扱いについては、実顕地周辺の子どもたちの通学校の教師による報告が教育誌にみられる程度であったが、実顕地内での独立の学校法人設立計画が公表されるという事態の展開の中で、緊急に調査に入り、事態の分析に入っている。 1年目の重点課題であったいじめについて、1998年度中に研究成果を単行本にまとめる予定である。
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