研究課題/領域番号 |
09420014
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
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研究分担者 |
小笠原 高雪 山梨学院大学, 法学部, 助教授 (50247467)
山本 吉宣 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20092025)
白石 隆 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (40092241)
黒柳 米司 大東文化大学, 法学部, 教授 (00186553)
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キーワード | ASEAN / アジア太平洋 / 地域主義 |
研究概要 |
本年度は初年度であるので、共同研究者の従来からの研究蓄積を中心に成果が出た。具体的には、黒柳がまとめ役になった日本国際政治学会の機関誌『国際政治』116号(ASEANの特集)に、黒柳の他、小笠原、山影が成果を論文として寄稿した。また、『学術月報』の第50巻第12号(地域研究特集)に白石と山影が成果を寄稿した。山本は『国際問題』第452号(比較地域主義特集)に論文を寄稿した。これらの論文はいずれもASEAN諸国がアジア太平洋国際関係の中でどのような役割を果たしているかに密接に関係しており、共同研究を今後推進していく上で、十分な態勢が存在していることが確認できた。また、1997年10月に沖縄で開催された日本国際政治学会研究大会には共同研究者が全員参加し、その機会を利用して研究打合せをおこなった。山影は年末にASEANをアジア太平洋地域主義の中に位置づける研究を公刊し、それとともに各人の今年度の研究成果の合評を行い共同研究の基礎を確立した。 今年度を通じて、各人は分担研究を進め、研究補助を広範に活用して資料収集・整理に努めるとともに、文献購入など今後の研究のための土台固めをおこなった。今後の課題は、急速に変化するASEANをめぐる国際関係を踏まえながら、(1)国内政治経済情勢をどのように視野に組み込むか、(2)グローバル化・アジア太平洋広域地域主義・ASEANの3層構造をどのようにモデル化するか、などで方法論的に挑戦していかなくてはならない。
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