研究課題/領域番号 |
09430003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣松 毅 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80012491)
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研究分担者 |
橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (90237941)
小林 稔 和光大学, 経済学部, 助教授 (50287926)
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キーワード | 情報装備ストック / 非効率性 / DEA(Data Envelopment Analysis) / 生産フロンティア |
研究概要 |
平成11年度は、前年度の研究成果を引続きDEA(Data Envelopment Analysis)を用いて情報装備ストック(情報化投資によって形成された資本ストック)の経済的効果をより精緻に分析検討した。この結果、分析期間である1991〜94年において多くの産業で情報装備ストックの非効率性が計測された。特に、情報装備ストックのウェイトが相対的に高い「金融・保険業」では、1988〜89年の期間情報装備ストックは効率的であったが、いわゆるバブル経済の崩壊した91年以降は情報装備ストックの非効率が顕著となった。90年代前半は、経済成長率の低下によって分析に用いたアウトプット(付加価値額)の減少が分析結果に影響を与えたものの、その一方で情報装備ストックが過去約4年間の情報化投資によって形成されていることから、1980年代後半のバブル経済の期間における情報化投資は、効果的なものではなかったと推測される。 また、情報装備ストックの非効率性を生産フロンティアにより計測し、DEAによる分析結果と比較検討することで計測結果の信頼性の向上を目指した。この際、生産フロンティアの推計では、決定的生産フロンティアの他、確率的生産フロンティアについても検討を進めた。ただし、生産フロンティアによる分析では、分析データや手法およびそこから得られる結果について不安定な要素が認められ、今後に課題を残した。
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