研究課題/領域番号 |
09430013
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加納 啓良 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00134635)
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研究分担者 |
杉原 薫 大阪大学, 経済部, 教授 (60117950)
足立 明 北海道大学, 文学部, 教授 (90212513)
高橋 明雄 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (90282706)
柳澤 悠 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20046121)
中里 成章 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30114581)
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キーワード | ベンガル湾 / 東南アジア / インド / 交易圏 / シャレマー / インドネシア / スリランカ / バングラデシュ |
研究概要 |
1. ベンガル湾周辺地域の社会経済誌研究の重要な素材となる下記資料を購入した。 ・British Documents of Foreign Affairs:Reports and Papers from the Foreign Office Confidential Print Series 1945-65 2. オランダ語のインドネシアに関する下記の資料を使用の利便性を考えてCD-ROM化した。 ・Economisch Weekblad Nederlandsch-Indie 1932-51 3. 「環ベンガル湾世界の社会経済史」というタイトルのニューズレターを2回発行した。 4. 研究会を3回開催し、研究代表者である加納、研究分担者である足立と杉原が下記のテーマで研究報告を行った。 ・足立明…スリランカにおける開発現象 ・杉原薫…ウェスタン・インパクトと東南・南アジア交易圏ー環ベンガル湾交易圏の位置づけをめぐって ・加納啓良…19世紀初めのジャワ村落と「耕作者」ー稠密社会化の初期局面 以上の研究を通じて、19世紀半ばから20世紀初頭にかけてベンガル湾を挟んでインドと東南アジアの交易が活発化したこと、これが第2次大戦後には、東南アジアとアメリカとの交易が急拡大し環ベンガル湾の交易は衰退したことが、まず貿易という観点から明らかにされた。さらに、南アジアと東南アジアの「開発」という現象を比較対照したらどんなことが分かるだろうかという議論がなされた。
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