研究課題/領域番号 |
09430013
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 昭雄 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (90282706)
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研究分担者 |
柳澤 悠 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20046121)
濱下 武志 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90126368)
加納 啓良 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00134635)
杉原 薫 大阪大学, 経済学部, 教授 (60117950)
中里 成章 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30114581)
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キーワード | ベンガル湾 / 南アジア / 東南アジア / 貿易 / 物産交流 / 文化伝播 / 工業化 / 海域ネットワーク |
研究概要 |
すでに収集した南アジアと東南アジアに関するマイクロフィッシュなどの基本資料の書誌的整理を進めるとともに、雑誌および統計書を中心に、最終研究成果のとりまとめおよび以後の研究の展開に必要なマイクロフィッシュ資料の選別とCD-ROMへの複写作業を行った。とくに、植民地期インドネシアに関するオランダ語資料である下記2点か、今年度の作業の重点対象となった。 (1)Statistisch Jaaroverzicht van Nederlandsch-Indie 1922-1930. (2)Tijdschrift voor het Binnenlandsch Bestuur 1888-1917. うち(1)は1920年代の貿易統計に関する基本資料で、東洋文化研究所が原本を所蔵するものであり、今回その収録データのパソコンによる入力作業を行った。また(2)は植民地政府内務省の刊行した雑誌であり、東洋文化研究所が所蔵するマイクロフィッシュをもとに所収論文の目録作成作業がすでに行われていたが、今回、内容の全体をCD-ROM化し、閲覧の容易な形を整えた。 これらの作業と平行して数回の研究会をもち、主に1900〜1940年の期間に関する環ベンガル湾世界各地域間の貿易と物産交流、現在にまで至る経済変容の問題について研究成果の中間発表と、比較検討を行った。また、文化、宗教、政治などの隣接領域についても、古代から現在までの長期の歴史的視野において、地域内交流の事象を調べている研究者たちを招いて研究成果の聞き取りを行った。 これらの活動の成果は、主な研究分担者の暫定的成果をまとめた研究報告書と、隣接領域の研究者たちの寄稿も仰いだ刊行物(東洋文化研究所・東洋学会刊『東洋文化』平成13年度特集号)の2つの形で近くとりまとめられる予定である。
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