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1997 年度 実績報告書

静止K^+崩壊実験用密閉型検出器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09440098
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

杉本 章二郎  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20044753)

研究分担者 新川 孝男  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (70171064)
小林 正明  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (40013388)
小俣 和夫  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (00092172)
鵜飼 熊太郎  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40013411)
小松原 健  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (30242168)
キーワードK中間子 / 稀崩壊 / 密閉型検出器 / 粒子識別 / GSO / アクティブ減速材
研究概要

K^+中間子静止稀崩壊実験ではK^+ビームの入射・減速・静止・崩壊の確認と,求める崩壊モードの事象を極めて高い信頼度で検出することが必要不可欠である。これに対処するため,平成9年度は下記の研究を行った。
1.実験装置検討のためGEANTモンテカルロ・シミュレーションを用いて測定器の概念設計を進めた。
(1)入射K^+ビームが減速材や静止用シンチレーターの中でどのような反応を起こしてバックグラウンド事象を発生するかをモンテカルロ・シミュレーションで推定し,その対応策の検討を開始した。
(2)K^+から崩壊して発生するπ^+の運動量,エネルギー,レンジを測定する際の分解能が,測定器の組合せや分割法によってどのようになるかを,モンテカルロ・シミュレーションを用いて検討した。
(3)実際の実験条件下のバックグラウンドや測定精度を知るために,ブルックヘブン国立研究所で現在国際共同研究として実施中のK^+崩壊実験で得られたデータを解析して,将来の改良点の検討を行った。
2.測定器に要求される性能が現実に達成可能かどうかを確認するために,(1)GSOシンチレーターの角柱の製作法開発と光学的特性検査,(2)PbWO_4シンチレーターの放射線に対する耐久性調査を行った。
3.3-5秒のフラットトップの加速器運転にて効率よくデータ収集をするため,大容量高速データ収集法の検討ブルックヘブン国立研究所にて行った。これまで使われてきたK^+崩壊実験装置のデータ収集系に新たに装置を加えて並列処理の効率とデータ転送速度の改良を図り,将来の改良の方向を確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Adler他: "Evidence for the Decay K^+→π ν ν" Physical Review Letters. Vol.79-12. 2204-2207 (1997)

  • [文献書誌] M.Kobayashi他: "Large Size Bismuth Silicate Bi_4Si_3O_<12> Scintillating Crystals of Good Quality" Nucl.Instrum.Meth.A400. 392-400 (1997)

  • [文献書誌] M.Kobayashi他: "Improvement in Radiation Hardness of PbWO_4 Scintillating Crystals by La Doping" Nucl.Instrum.Meth.A404. 149-156 (1998)

  • [文献書誌] T.Komatsubara他: "Performance of Fine-mesh Photomultiplier Tubes Designed for an undoped-CsI Endcap Photon Detector" Nucl.Instrum.Meth.A404. 315-326 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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