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1999 年度 研究成果報告書概要

レーザーコンプトン散乱による光子ビームの発生

研究課題

研究課題/領域番号 09440107
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・核・宇宙線
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 徹  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助教授 (50253050)

研究分担者 飯沼 昌隆  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助手 (00294512)
遠藤 一太  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (90033894)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワードレーザーコンプトン散乱 / ファブリペロー共振器 / 非線形コンプトン散乱 / 光子光子衝突型加速器
研究概要

・広島大学VBL高速電子周回装置において、光学素子とCCDカメラからなる、放射光電子線モニターを構築し、リアルタイムで電子線の位置を観測する方法を確立した。また、同装置が発生するパックグランドの系統的な調査を行い、これを減少させる方法を見出した。この装置と波長532nmのレーザーを用いてレーザーコンプトン散乱実験を行った。これらと平行して、レーザー強度増強のための、ファブリペロー共振器を試作し、約1,500倍の強度増強に成功した。
・大阪大学レーザー核融合センターの大強度レーザー実験室において、電子銃と、光子測定装置からなる、非線形コンプトン散乱実験装置の構築を行い、線形領域のコンプトン散乱を観測することにより、装置が正常に動作していることを確認した。また、非線形効果の理論的取り扱いについて理論計算の比較を行い、過去に指摘された理論模型の矛盾点をほぼ解決した。これらの計算を用いて、非線形コンプトン散乱におけるレーザーの偏極の効果を見積もり、これが実験結果の解釈において重要であることを指摘した。
・レーザーコンプトン散乱の応用である、光子光子衝突型加速器における、トップクォークの検出可能性について、光子光子衝突及び、測定器に関する精密なシミュレーションによる研究を行い、年間1,000事象程度観測できることを示した。このような研究は過去なされたことが無く、その結果は、線形加速器国際会議(1999年5月スペイン)及び、電子電子衝突に関する国際会議(1999年12月アメリカ)において発表された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Matsukado: "Comment on Harmonic Generation in Laser-Electron Scattering"Journal of Physical Society of Japan. 68. 2866-2867 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] K.Matsukado: "Toward the experimental obserbation of nonlinear effects in laser-electron scattering"Review of Scientific Instruments. 71. 369-375 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] K. Matsukado: "Comment on Harmonic Generation in Laser-Electron Scatting"Journal of Physical Society of Japan. 68. 2866-2867 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] K. Matsukado, et al.: "Toward the experimental observation of nonlinear effects in laser-electron scattering"Review of Scientific Instruments. 71. 369-375 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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