研究課題/領域番号 |
09440133
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加倉井 和久 東京大学, 物性研究所, 教授 (00204339)
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研究分担者 |
西 正和 東京大学, 物性研究所, 助手 (90156034)
中島 健次 東京大学, 物性研究所, 助手 (10272535)
藤井 保彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (00013524)
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キーワード | 中性子錯乱 / スピンエコー実験法 / 相転移 |
研究概要 |
今年度は主に日本原子力研究所JRR-3号炉に設置された熱スピンエコー分光器の性能改善に重点が置かれた。 1)より強い偏極中性子強度を得るために熱中性子用ボラライザー・反射型ホイスラ-単結晶の導入が検討され、その結果 Insutitut Laue Langevin 5mmの熱さの大型ホイスラ-単結晶が購入された。現時点でこの結晶を使用したボラライザーを設計中で、単結晶を磁化させるための永久磁石の磁場の接続部分の詳細の検討が行われている。 2)スピンエコー分光法の性能改善として、スピンエコー分解能を観測しようとする励起の分散関係にマッチさせる gradient coil の開発及びそれを用いたテストが不可欠である。今年度は2回にわたり gradient coil のテスト実験を行い、このcoilが原則的にスピンエコー分解能の逆格子-エネルギー空間における傾きを変化させることを示し、多数のパラメターの最適化の為の実験を行った。 その他に動的歪みを持つ物質の研究として、スピン・バイエルスCuGeO_3,NaV_2O_5等における非弾性中性子錯乱実験を実施した。
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