研究課題/領域番号 |
09440137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
都 福仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10000837)
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研究分担者 |
竹内 徹也 大阪大学, 低温センター, 助手 (90260629)
谷口 年史 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80207183)
赤井 久純 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70124873)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 量子相転移 / 四重極相転移 / 重い電子 / 近藤効果 / 量子揺らぎ / Ce(Ru_4-_xRh_x)_2Si_2 / UR_<U2>Si_2 |
研究概要 |
(1-1)重い電子のSDW転移とスピンキャップ形成に関する研究、(1-2)T=0の量子 転移研究。 (II)Non-Kramers基底状態の重い電子系の研究ついて行った。 (1-1) (1-2)の研究はCe(Ru4-_xRh_x)2Si2の単結晶について研究し新しい成果を得た。特に量子臨界点近傍のx=0.5の化合物率及び磁気抵抗の実験による量子相転移の研究では外場Hにより量子臨界点を調節し1)H>2T、フェルミ液体、2) T>H>スピンの揺らぎの平均場理論の適用領域、3)100Gauss>H、量子Griffiths相と理解出来る成果を得た。さらには、x=0いて線形磁化率及び非線形磁化率の測定を50mkの低温迄行い強磁性的スケーリング関数で表される事を明らかにした。緩和率の測定を30mkの低温まで行いT=0の量子Griffiths 相転移として理解できる事を明らかにした。 (II)の研究はUR_u2Si2単結晶の圧力下の中性子散乱の研究により四重極交換相互作用と反強磁性的交換相互作用との競合した*成功し、17.5kの相転移は四重極相転移である事を示した。UR_u2Si2は1986年に17.5kで0.03μBのordered moment であり、1.5k以下で超伝導が現れる磁性と超伝導の共存した系として注目されていた。我々は非線形磁化率の測定からと***の共存であり、磁気的には動的に揺らいでいる可能性を指摘していた。通常、重い電子は圧力下では磁気モーメントに小さくなるがUR_u2Si2の場合は圧力を加えると大きくなり、-1.5GP_2 で1次相転移によりイジング型の反強磁性が生じ1.5G力下では常磁性であることが明らかになった。
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