研究課題/領域番号 |
09440259
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
原 登志彦 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (80183094)
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研究分担者 |
堀 良通 茨城大学, 理学部, 助教授 (30125801)
牧 雅之 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (60263985)
鈴木 和雄 山口県立大学, 生活科学部, 教授 (50187712)
鈴木 準一郎 北海道合大学, 低温科学研究所, 助手 (00291237)
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キーワード | 遺伝的構造 / 地理的分化 / 種子生産 / 生長動態 / マルハナバチ / 一年生草本 / 多年生草本 |
研究概要 |
本年度は5月から9月にかけて以下の調査地で研究を行った。調査には研究分担者ほぼ全員が参加した。調査した植物材料はすべてマルハナバチ媒花である。 (1)北海道および九州:多年生草本コバノギボウシのサイズ、マルハナバチの訪花パターン、種子生産量の測定 (2)奥多摩:一年生草本ママコナの生長、種子生産量の測定 (3)北陸から山陰地方:多年生草本イカリソウの生長パターン(株立ちタイプと地下茎伸長タイプ)の調査 (4)会津田島:多年生草本クルマバハグマの生長、種子生産量の測定 以上の調査地では各個体から葉のサンプリングも行い、酵素多型やDNAを用いて集団の遺伝的構造の解析を現在進めている。生長パターンや種子生産量といった生態的特性に遺伝的特性がどの程度関係しているのかを解析する予定である。また、コバノギボウシとイカリソウに関しては広範囲の地域における調査とサンプリングを行ったので、これらの種の生態的特性と集団の遺伝的構造の地理的分化も解明する予定である。多量のサンプルの遺伝的解析には膨大な時間が必要であり、現在その解析を進めているところである。したがって、それらの解析が終わり次第、詳しいデータ解析とそれに基づくモデリングなどの理論的研究を行う予定である。
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