研究課題/領域番号 |
09440260
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
沢田 信一 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (70106839)
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研究分担者 |
臼田 秀明 帝京大学, 医学部, 助教授 (90112755)
杉山 修一 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (00154500)
葛西 身延 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (10221871)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | カルボキシレ-ション効率 / CO_2トランスファーコンダクタンス / フィードバックインヒビション / RuBPカルボキシレース / シンクリミット・コンディション / 高CO_2濃度 / 光合成sourse-sink機構 / ダイズのソース・シンクモデル植物 |
研究概要 |
本研究では、ダイズ(Glycine max L. Merr. Cv.Tsurunoko )の一枚の初生葉(source 器官)と根系(sink 器官)のみから成る光合成 source-sinkモデル植物を用いて、高CO_2濃度条件下でのsink-limit 状態における光合成速度低下について、source-sink 制御機構の面から解析を行った。その結果、highCO_2分圧下でsink-limit 状態になったモデル植物における光合成速度低下の主要な原因であるcarboxylation効率の低下は、chloroplast内への大量のstarchの蓄積によって、細胞間隙からchloroplastへのCO_2の拡散、即ちCO_2 transfer conductanceの低下に主に起因していることが明らかとなった。即ち、highCO_2植物においてはCO_2 transfer conductance の低下によって、clhoroplast stroma中のRuBPcaseの基質であるCO_2濃度が低下し、その結果RuBPcaseによる carboxylation反応が低下することによって、光合成速度の低下がもたらされることを示す。以上のことからsource-sink モデル植物を用いた本研究は、highCO_2分圧下でsink-limit状態となり、光合成速度が低下した場合における carboxylation効率低下の要因としてのchloroplast内へのstarch蓄積によるCO_2 transferconductance低下の重要性を明確に示すことができた。
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