1.種々の含窒素化合物の吸着堆積 活性炭素繊維表面に高い塩基性、金属配位力を導入することができた。試剤としては、ピリジン、ピロール、キノリン、イソキノリンを選択した。析出量を変えて表面塩基性、細孔径の変化を追跡すると同時にNの存在形態をESCAにより解析した。さらにメチル基を有する試剤を選択し、メチル基を残した縮合堆積の可能性を追跡、塩基性配位力の強化をおこなった。 2.水酸基を有する含窒素環化合物の吸着堆積 活性炭素繊維表面に環内窒素に隣接する水酸基を有する配位力を強化するため、水酸基を残した堆積した表面を形成した。 3.環硫黄化合物の吸着堆積 チオフェンを試剤として選択し、表面に硫黄原子を導入することができた。 4.塩基触媒反応および重金属イオンの捕捉 耐熱性塩基触媒として接触脱塩化水素反応および高温で発生する塩化水素の捕捉回収可能であることがわかった。
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