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1998 年度 実績報告書

超短パルス光発生器のマイクロチップ化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09450032
研究機関九州大学

研究代表者

前田 光男  九州大学, 大学院システム情報科学研究科, 教授 (80037910)

研究分担者 VASA Nilesh  九州大学, 大学院システム情報科学研究科, 助手 (40294904)
興 雄司  九州大学, 大学院システム情報科学研究科, 助教授 (10243908)
岡田 龍雄  九州大学, 大学院システム情報科学研究科, 教授 (90127994)
キーワード色素レーザー / 可変波長レーザー / 超短パルス / 光集積回路 / 可飽和色素 / 分不帰還
研究概要

我々は将来に向けて可変波長レーザーの機能を一枚のチップ上に実現する「集積型可変波長レーザー」の研究を総合的に進めてきた。その中で分布帰還(DFB)を使った導波型色素レーザーを開発したが、このレーザーは有効長が5mm以下と短いために、ナノ秒のNd:YAGレーザーで励起すると自動的に数10ピコ秒のスパイク発振を起こした。本研究の目的は、一枚の平面導波路上に構成されたプラスチック色素レーザーにおいて、1ps以下の超短パルスを発生する1チップのデバイスを開発することにある。
2年間にわたり行った研究成果をまとめると、以下の通りである。
1. ローダミン6G色素ドープしたPMMA導波路に沿って分布帰還(DFB)をかけ、ナノ秒オーダーのパルスNd:YAGレーザーで励起した際、約50psのスパイク発振をすることを見出した。
2. 導波路に沿って可飽和色素DODCIを混入してやるとスパイク発振のパルス幅が約20psに短縮した。
3. さらに、ローダミン6GとDODCIを混入した導波路に沿って、励起光をマスクして交互に増幅部と吸収部を作り、そこを通過させることにより数psのパルスまで圧縮されることを見出した。
4.コンピューターシミュレーションで、より損失の少ない導波路を作成することによって1ps以下まで上述の方法でパルス圧縮可能なことを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Maeda 他3名: "Ultrashort Pulse Generation from an Integrated Single-Chip Dye Laser" IEEE.J.Quantum Electronics. 33・12. 2146-2149 (1997)

  • [文献書誌] M.Maeda 他2名: "Compact Ultrashort-Pulse Generator Using an Integrated Dye Laser" Review of Laser Engineering. 26・別冊. 104-107 (1998)

  • [文献書誌] M.Maeda 他2名: "Tunable Ultrashort Pulse Generation form a Wave-guided Laser with Premixed-Dye- Doped Plastic Film" Jpn.J.Appl.Phys.37・12A. 6403-6307 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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