• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

特殊歯形はすば歯車の設計開発と運転性能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09450070
研究機関広島大学

研究代表者

永村 和照  広島大学, 工学部, 教授 (70108794)

研究分担者 池条 清隆  広島大学, 工学部, 助手 (60222866)
キーワード特殊歯形はすば歯車 / インボリュート・サイクロイド合成歯形 / 修正サイクロイド歯形 / 振動特性 / 運転性能 / 曲げ強度 / 歯面強度
研究概要

本研究は,曲げ強度,歯面強度の伝達負荷能力がインボリュート歯車よりも優れた歯車を得ることを目的として,インボリュート・サイクロイド合成歯形,修正サイクロイド歯形といった特殊歯形はすば歯車を開発・設計し,その強度,性能を計算や実験の面から明らかにするものである.初年度の昨年平成9年度には,歯車歯形の設計と歯車切削工具(ホブ)の製作,そして試験歯車を試作して動力循環式歯車試験機により特殊歯形はすば歯車の振動性能の測定,考察を行い,歯車が設計値どおりの中心距離で組み付けられた場合に特殊歯形はすば歯車はインボリュートはすば歯車よりも優れた振動性能を有すること,また,特殊歯形歯車においても,はすば歯車とすることによって振動・かみあい性能が向上することを確認した.(次ページの研究発表論文を参照)
これらの成果に引き続き,本年平成10年度は,特殊歯形はすば歯車の強度面の優位性を実証することを目的として研究を進めた。まず,特殊歯形はすば歯車の強度に及ぼす歯形のサイクロイドの転がり円半径やピッチ点における圧力角,歯たけなどの影響にもいて検討を行った.続いて,平成9年度に製作したホブにより特殊歯形の1つであるインボリュート・サイクロイド合成歯形はすば歯車を製作し,現有設備の動力循環式歯車耐久試験機を使用して歯面強度(ピッチング)試験を行い,インボリュートはすば歯車の歯面強度と比較した.その結果,インボリュート・サイクロイド合成歯形はすば歯車の歯面強度(耐ピッチング強度)はインボリュートはすば歯車よりも1.5倍程度高いことが確認され,強度の優位性も明らかとなった.
次の最終の平成11年度では,もう1つの特殊歯形歯車である修正サイクロイド歯形はすば歯車の強度試験を行い,これら2つの特殊歯形はすば歯車の優劣の決定,ならびに性能・強度のまとめと総括を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永村和照: "歯面研削を施した特殊歯形はすば歯車の振動特性" 日本機械学会講演論文集. No.985-2. 79-80 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi