研究概要 |
本研究では鉄道車両にアクティブサスペンションによる制御を適用することによって,ばね下質量である,台車・輪軸の変動(車輪レール間に発生する横圧変動)を低減させることに成果があるか,逆効果であるかに関して明らかにする.減衰力連続可変ダンパとして有望な,ER形ダンパを試作し,アクティブサスペンションと比較し,振動制御性能,走行安全性,消費エネルギーとうについて比較する.更に,高速走行時の横振動及び,曲線区走行を模擬する大規模装置により,理論的,実験的に軌道外乱に対する価値,超過遠心力に対する評価を行う.同時に計算機上に実車モデルを作成し,計算機シュミレーションにより,鉄道車両の連成の影響を考慮し,評価,本研究をまとめる. 本年度平成10年度は試作したER形ダンパの基本特性試験と,高速走行車両の横振動と,曲線区走行を模擬出来得る,大規模試験装置の製作と,模擬システムの全体の構築を行い,それぞれが実現可能である状態を達成した. また,大規模シュミレーションの前準備として,半車両モデルにおいて,曲線区間走行時のセミアクティブ制御系による,ER形ダンパの制振効果を確認し,横振動の低減と,輪重変動の両面から評価を行った.
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