研究分担者 |
吉本 照子 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40294988)
小机 わかえ 神奈川工科大学, 機械工学科, 助教授 (30288211)
吉川 寿夫 新潟工業短期大学, 自動車工学科, 教授 (70279842)
施 勤忠 東京工業大学, 工学部, 客員教員 (60282844)
荒川 雅生 東京工業大学, 工学部, 客員助教授 (20257207)
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研究概要 |
申請者らは,人間と機械の協調には大別して静的協調と動的協調という2つの協調関係があるとの考えを基に、人間と機械のより良い協調関係へ向けての体系の確立を目指した.ここで静的協調とはいわば初期設計に相当するものである。また、動的協調とは,静的協調設計により基本的な特性を得ても感性に関する特性は個々人によって評価が微妙に異なる.そこで,機械が人間の感情,すなわち,特性に対する評価を察知し,満足するよう特性を迅速に変える,認知一制御の手法及びシステムの開発が課題となる.以上から次の点に紋って研究を進めた. 1)衝突安全性のための簡易解析方法の確立. 当初考えたリミットアナリシス的な手法に比ベ、Natural mode法の利用の方が優れていることが分かり、National mode法の線形理論から衝突非線形への拡張検討を行った。衝突のような非線形の最適化については、申講者ら開発のホログラフィックニューラルネットワーク(HNN)を使用する応答曲面法が最も優れていることを示し、論文6編にまとめた。 2)音・振動の連成解析を用いた音色の設計方法(音響CAE)の確立 申請者らの高次に加えて低次の固有モードの省略が可能な新しいモード重合法を基に開発した音響CAEを実走行車に適用すべく、1)ニューラルネットワークによる入力予測、2)ウイナ-フイルタリング技術による応答値から複数入力の高精度算出法の開発、3)走行車欠陥箇所の非破壊検査法の開発、4)ピエゾ最適貼付位置算出法の開発、を行った. 3)人間の感情の認識と環境の制御技術の確立 遺伝的アルゴリズムを用いて,人間の顔の特長点の抽出から,表情認識までを一貫して行うシステムの開発を行い、論文3報にまとめた。更に、本科研費で導入したドライブシミュレータを使用し、感情変化に対応した環境に制御すべく音色、イスの角度、室温などの環境の制御に取り組んでいる。
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