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1997 年度 実績報告書

電力系統のオンライン運転状態把握に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09450107
研究機関東京大学

研究代表者

仁田 旦三  東京大学, 工学系研究科, 教授 (40026266)

研究分担者 白井 康之  京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (60179033)
横山 明彦  東京大学, 工学系研究科, 助教授 (30174866)
キーワード電力系統 / 超伝導エネルギー貯蔵 / 運転状態把握 / オンライン測定 / 固有値 / 系統安定度
研究概要

オンラインで電力系統の運転状態を把握するのが本研究の目的である.
電力系統が安定に運転できているかどうかは,元来,オフラインのシミュレーション計算,或いは,電力系統の状態表す微分方程式を線形化しその固有値を求める方法によっていた.
ここでは,超伝導エネルギー貯蔵装置を電力系統に接続し,それから電力系統に微少な電力変動を電力系統に与え,電力系統の応答を解析し,その結果から上記の固有値をオンラインで求めることを研究した.
発電機1機の場合は,固有値を求めることに成功している.この研究では,多機系統に対して上記課題の研究を行った.
電力系統アナログシミュレータ(関西電力所有)を借用し,このシミュレータ用の模擬超伝導エネルギー貯蔵装置を作成し,典型的な5機くし形系統における固有値を求める実験を行った.上記の方法で安定性の悪い(固有値の実部が負で大きい)固有値の虚部を求めることができることを示した.また,各部の応答から,固有ベクトルを求めることができた.
また,小型超伝導マグネットからなるエネルギー貯蔵装置を回転機を含む電力系統シミュレータ(電力中央研究所所有)に接続し,同種の実験を行った.対象系統は4機無限大くし形系統である.安定性の悪い固有値の虚部を求めることができた.ただし,その固有値は,計算で求めた固有値と僅かであるが違っていた.計算で使用した発電機などの系統機器の定数が,運転状態のそれと差異があるのではないかと考えている.実電力系統においてもオフラインで求めた固有値にどれだけの信頼性があるかが問題であると考える.
一方,上記では固有値の虚部しか求まっていない.固有値の実部を求める方法を考察するため,計算機シミュレーションプログラム(EMTDC:本補助金で購入)を用いて,超伝導エネルギ貯蔵装置を含んだ電力系統の計算コードを作成した.
まだ,固有値実部を求める方法には至っていない.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuyuki Shirai, Tanzo Nitta, et.al: "Expermental studies on Diagnosis of Operating Conditions of Power System by use of SMES in Power System Simulator" Proceedings of Fourth International Conference on Advances in Power System Control,Operation & Management. 2/2. 585-590 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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