研究概要 |
在来の界時超伝導発電機については,その設計アルゴリズムを大幅に見直し,韓国電気研究所(KERI)で製作した30KVA機に適用した。30KVA機は試験中であるが,基本性能は設計段階で予測した通りであり,開発した設計アルゴリズムが実用に耐えることが示唆され,更にKERIの1MVA機設計にも適用し,設計支援を終了した。一方,界磁配線の特性を仕様に入れ,これを出発点とした設計アルゴリズムを開発し,50MW,200MW,1,000MV級機の設計を行った。これは未だ開発途上で,機械的応力,などを考慮した設計法へと展開中である。全超伝導発電機の設計法は界磁超伝導機設計の延長であり,上記2つの設計アルゴリズムの適用を行い200MW級機の設計を行うとともに,系統的特性のシュミレーション解析を行った。更にまた全超伝導機に関する制御性能の向上の視点から,SDR(システム制御抵抗器)法を導入した安定性向上の研究を行い,良好な成果を得た。他方の動磁方式についてはパワーソードに動磁方式を従来より提案しているが,在来の直接励磁法との違いを実験的にも理論的にも明らかにした。以上,上記の成果は発表すべく整理中のものもあれば,本年度学会誌に投稿中のものもあり,予定通り研究は進行中である。
|