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1997 年度 実績報告書

半導体/絶縁体多層超薄膜埋込堆積による多重接合単一電子トランジスタの作成と評価

研究課題

研究課題/領域番号 09450131
研究機関広島大学

研究代表者

新官原 正三  広島大学, 工学部, 助教授 (10231367)

研究分担者 坂上 弘之  広島大学, 工学部, 助手 (50221263)
高萩 隆行  広島大学, 工学部, 教授 (40271069)
キーワード単一電子トランジスタ / SET / 半導体 / 絶縁体 / 超薄膜 / トンネル酸化膜 / 量子ドット
研究概要

本年度は「埋め込み形成多重接合単一電子トランジスタ」の作成法の確立に重点をおいた。作成プロセスの前半では、電子ビーム露光及びドライエッチングにより微細な孔を薄い多結晶シリコン膜に形成し、さらにシリコン熱酸化により孔径を縮小する。実際に作成したサイズでは、ドライエッチングにより約直径100nmの孔を形成し、その後1000℃の熱酸化により孔径を30nmまで微細化することに成功した。また後半の主要点は、この微細孔に半導体とトンネル絶縁膜の多層超薄膜を埋め込み堆積することにある。そのため申請設備である「多層薄膜堆積装置」を作成した。これは低圧高イオン化RFスパッタ法により半導体および絶縁体をオングストロームオーダーで膜厚を制御して高指向性堆積を行うものである。現在装置は組み上がった段階であり、これから次年度前半にかけて堆積特性の基礎評価を行っていく。
なお、本年度は試験的に既存装置である低圧CVD装置により多結晶シリコンを微細孔に埋め込み堆積し、その後熱酸化することによりトンネル酸化膜を形成して、単一電子トランジスタを試作した。このSETはドット最小直径40nm、高さ70nmでありそのままでは動作温度は50K程度と見積もられるが、サイドゲートに負バイアスを印加することにより200K程度でも動作し得ることが予想された。しかしながら、サイドゲートと量子ドットの上部電極との間にリ-ク電流があり、十分な動作は確認できなかった。その原因としては、ポリシリコン埋め込み堆積後のエッチバックがオーバーであった可能性が高く、次年度においてはエッチバックプロセスの条件を慎重に選んだ上で、SET作成・評価を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Shingubara: "Ordered Two Dimensional Nanowire Array Formation Using Selforgamzed Nanolule" Jpn.J.Appl.Phys.36-12. 7791-7795 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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