研究課題/領域番号 |
09450157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
松本 充司 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (00287997)
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研究分担者 |
富永 英義 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063688)
小松 尚久 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30195846)
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キーワード | 赤外線通信 / インタオペラビリティ / モバイル通信 / プロトコル / デジタルカメラ / コンフォーマンス試験 / インフラレッド / IrDA |
研究概要 |
平成9年度の研究実施計画に基づき、製品のソフトウェア品質レベルを維持、向上するための方法論を明確にした。製品試験では、より簡便な仕組みで、より多くのエラーを発見できる方法の開発が必要である。ここでは、主に2つのアプローチがある。個々の製品のソフトウエア仕様のチェックを行なうコンフォーマンス試験と、他のベンダーによる同種の製品との相互通信を実現するインタオペラビリティ試験がある。これらの試験を可能とするため以下の検討を行なった。 -各種赤外線デバイスの通信プロトコルを関連団体、学会、コンピュータネットワーク等により調査を行なった。第一段階として、ポイントポイント間の赤外線通信プロトコルの開発を進めているIrDA(Infrared Data Association)と呼ばれる標準規格化団体の規格を対象に取り上げた。さらにIrDA規格のうち、デジタルカメラを中心に導入が進められているIrTran P規格を取り上げた。ついで、上記の検討結果に基づき、試験設計書に基づき試験プログラムを作成し、これを試験機に導入して、開発された製品間の実際の試験を行い試験データを集めた。これらの製品の試験を通じて、これまで5社で開発された11製品に実施した結果、製品間の不整合を発見すると共に、これらの不整合を修正することにより相互接続性を確認することができた。これらの試験では共通の試験パタンの導入が有効であることが確認され、本試験を実施するため、カラーバーチャート、解像度確認チャート、キャンパス風景の3種類のチャートを共通の試験パタンとして行い、その有効性が確認できた。 以上の研究のため、平成9年度には試験検証用ソフトウエア開発のためのデスクトップコンピュータを中心に、赤外線通信アプリケーションソフトの購入、試験環境ソフトウエアの整備を行った。
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