研究課題/領域番号 |
09450170
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉村 武晃 神戸大学, 工学部, 助教授 (70031127)
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研究分担者 |
中川 清 神戸大学, 工学部, 助手 (50198032)
峯本 工 神戸大学, 工学部, 教授 (60031093)
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キーワード | トモグラフィ / 近赤外 / 3次元測定 / 光周波数変調 / フーリエ変換 / 強散乱物質 |
研究概要 |
近赤外光を利用した光周波数変調方式の反射型断層測定装置を開発した。この方式で開発すべき重要な要素が2つある。ひとつは高帯域チューニング可能な光源の開発、他の一つは画像の連続取り込みと各画素ごとのフーリエ変換が可能であることである。本研究ではこれら2つを重点的に開発した。光源としては中心波長800nm、チュウニングレンジ10THz、出力10mWのレーザ光を実現した。光学系としては空間フィルタ付きマイケルソン干渉計を構成した。その変動する干渉光をダイナミックレンジ14bit、フレーム周波数24Hzの冷却CCDカメラで検出し、時系列ビデオ信号を512MBフレームメモリに記録し、デジタルフーリエ変換するシステムを構成した。さらにこれらを一体として稼働させるシステムとした。テストサンプルとして鏡を用いて、レーザ光源の特性試験、システムの距離分解能テストを行った。光源は約6.5THzにわたってモードホップ無しで走査できること、システムの距離分解能は目標近くの50μmを得た。次に断層計測としてガラス製解像度チャートをプラスチック製拡散板を通して観測した。その結果、解像度チャートがスペックルが多数発生するが鮮明に観測され、光学系に付加した空間フィルタが十分な性能を有していることが確かめられ、さらに3次元トモグラフイの可能性が実証された。
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