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1997 年度 実績報告書

生物ソナー,その工学的応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09450172
研究機関同志社大学

研究代表者

渡辺 好章  同志社大学, 工学部, 教授 (60148377)

研究分担者 三橋 渉  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (40017421)
蜂屋 弘之  千葉大学, 工学部, 助教授 (90156349)
奥島 基良  桐陰横浜大学, 工学部, 教授 (80016766)
松村 澄子  山口大学, 医療短期大学部, 助教授 (30136204)
力丸 裕  同志社大学, 工学部, 教授 (90260207)
キーワードコウモリ / 生物ソナー / エコーロケーション / 超音波 / イルカ / 動物音響学 / 聴覚野 / 脳内信号処理
研究概要

1.本課題では,コウモリ等のエコーロケーションについて実際の生態観測を行う機会が少ない工学分野の研究者と,逆にエコーロケーションの仕組みについて興味はあるものの物理的側面からのアプローチへの手がかりがつかみにくい動物行動学を専門とする研究者が共同して観測を体験することによってそれぞれの立場からの総合的な検討を行うことを一つの目的とした.そのため,第2回目の研究打ち合わせ会は,青森県の天満林村にてコウモリの生態の観測を試みた.天満林村のコウモリは,わが国で唯一人為的にコロニーを移動させることに成功した例として知られている.その結果,生物ソナーを工学的に応用するためには,身近にコウモリを飼育することによってより詳しい生態観測と実験が不可欠との認識に至った.
2.工学および動物生態学両分野の研究者にとって,生物ソナーについて興味ある対象は超音波の発生ならびに受聴機構さらににその先の中枢における信号処理機構である.そこで,今年度は対象動物をコウモリとして,実際にコウモリが発している超音波とターゲットからのエコーならびにそのときの脳内信号を実際にコウモリの頭部に発信器を装着して同時観測することとした.
3.この計画を実現するために,工学側からはコウモリの通常活動に影響を与えない超小型・軽量の超音波検知素子の検討をまた生物側からは観測対象コウモリの選定を行った.その結果,コウモリの飛行に影響を与えることない程度に十分小型な装置が今年度内に実現可能であることが確認できた.さらに,今回の目的には西表島に棲息するカグラコウモリが,飼育の容易さ,発信周波数,体型等から適していることが分かり捕獲を実行することとした.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 村田 雅和: "音響流の立ち上り特性に音響的非線形性が及ぼす影響について" 電子情報通信学会論文誌A. J80A・10. 1660-1668 (1997)

  • [文献書誌] 平松 幸子: "音響ルミネセンスの明滅交替現象の生成機構" 電子情報通信学会論文誌A. J80A・10. 1675-1681 (1997)

  • [文献書誌] Y.Murata: "The generation of Period-2 oscillation of a single bubble in the transitional region" Jpn.J.Appl.Phys.36・12A. 7446-7452 (1997)

  • [文献書誌] 藤田 啓介: "集束超音波焦点近傍音圧の光計測に関する研究" 同志社大学理工学研究報告. 38・3. 25-37 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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