研究課題/領域番号 |
09450181
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 稔 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40025937)
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研究分担者 |
山田 英司 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00293647)
野田 利弘 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80262872)
中野 正樹 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00252263)
浅岡 顕 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50093175)
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キーワード | 密な砂地盤 / 過剰水圧の不均質性 / 液状化 / 補強土 / 浸透破壊 / 進行性破壊 / 時間効果 |
研究概要 |
阪神淡路大地震での広範囲にわたる大規模な地盤の液状化には、液状化の起こり方について教科書的な説明を越える事実があった。すなわち、(1)神戸港のすべての砂がせん断によって圧縮するような、呆れるほどゆるい砂であったわけでは全然ないが、神戸港は液状化によって全滅に近かった。(2)目撃された液状化は数十分以上にわたって持続し、また、液状化域が拡がっていったことである。本研究では、飽和した密な砂地盤が何故地震後に遅れて液状化し、それが数十分も持続し、また拡大してゆくのかを飽和した砂地盤の模型実験により再現し、その進行性破壊のメカニズムを実験的に解明することが目的であった。 そこで、密な砂地盤の液状化を伴う遅れ破壊の第一義的な要因は、衝撃荷重等による急速な局部載荷によって地盤内に不均質な応力・過剰水圧分布の発生にあると考え、固定矢板で上流・下流側を仕切り、下流側で水位一定、上流側で10^<-3>〜10^2cm/sec以上の水位上昇速度が可能な浸透力載荷装置を、本科研費により作成し、(1)水槽内の密な砂模型地盤内でも急速載荷に伴う過剰水圧の不均質場が再現できることを確かめた。これにつづく主な実験結果を示す。(2)豊浦砂のような透水性の良い密な砂の(模型地盤の)破壊においても、緩速載荷では限界水位が小さく、急速載荷では限界水位が3mにも相当するほど大きい、といった明確な時間効果が得られた。(3)密な模型砂地盤に対し、(2)で確かめた緩速載荷の限界水位よりもわずかに大きい水位まで急速載荷を行い、その後その水位を一定にしたところ、載荷終了後約1分後に遅れて破壊した。
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