試料径100mmの三軸試験機により3種類の異なる粒度分布を有する砂礫材料の液状化試験を100試料以上について行った。考慮したパラメータは均等係数の異なる3種類の粒度分布、相対密度である。これらの結果より、砂礫材料の液状化強度は粒度分布の違いにかかわらず相対密度のみに依存することが明らかとなった。すなわち、礫を多く含んだ均等係数の大きな材料は絶対密度は砂よりかなり大きいが、それにもかかわらず相対密度が同じ砂と同程度の液状化強度しか示さない。 この結果と砂礫についての標準貫入試験N値と相対密度の関係を組み合わせることにより、N値〜相対密度関係を導いた。これによれば、均等係数の大きな砂礫材料ほど同じN値での液状化強度は砂に比べて小さくなることが結論付けられる。 これをうけて、さらに液状化後の静的強度が均等係数の違う砂礫材料でどのように変化するかを検討している。
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