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1997 年度 実績報告書

河川の水理機能と生態環境の平衡を考慮した沿川空間の整備計画に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09450188
研究機関神戸大学

研究代表者

神田 徹  神戸大学, 工学部, 教授 (30029144)

研究分担者 宮本 仁志  神戸大学, 工学部, 助手 (50283867)
神田 佳一  明石工業高等専門学校, 助教授 (30029144)
村岡 浩爾  大阪大学, 工学部, 教授 (90029017)
道奥 康治  神戸大学, 工学部, 助教授 (40127303)
中辻 啓二  大阪大学, 工学部, 教授 (10029324)
キーワードCurrents / Flood Protection / Water Quality / Water Utilization / Ecology / River Environment / Improvement Design / River Enginnering
研究概要

【神田(徹)】:自然河川に見られる多様な流況を河川整備に導入するために、河道の局所的変化部における平均流速分布、乱流構造、大規模組織渦等の流れの構造を、画像計測手法(PIV)を用いて実験的に明らかにした。その結果から、河道局所変化が流れの構造に及ぼす影響について検討を行った。また、上述の流れ場におけるk-ε乱流モデルの適用性を検討した。
【中辻】:煩雑に絡み合った河川環境と治水・利水との問題点を明確にするためにKJ法の適用を試み、人間の図形的試行機能と直感的総合能力を駆使して106項目を13の要素にまとめた。つぎに、ISM法の適用により各要素の関係を明確化し、河川環境問題の階層性を明らかにした。
【道奥】:流れの多様性を創出するために浅水部と深水部を交互に設置した開水路流の抵抗特性を実験的に明らかにした。さらに,浅水部と深水部の流水断面間の流速差に基因する内部せん断力を考慮した運動量保存式によって抵抗係数を算出し,実験値との比較検討を行った。
【村岡】:急激に都市化の進んだ寝屋川流域において、治水緑地、地下調節池、地下河川の治水制御施設を含む河道ネットワークを対象とし、計画降雨に対してそれらの施設に水量がどのように分布するかをシミュレーションによって検討した。その結果から貯流水の再利用の可能性を季節毎に検討し、将来の水有効利用を定量的に評価した。
【神田(佳)】:多自然型河川整備の代表的な形状である詰め杭と栗石法覆い工を用いた緩勾配護岸を対象として、構造物周辺の流況および流砂機構、構造物の抵抗特性を実験的に明らかにした。その結果から、多自然型河川改修が治水・利水機能に及ぼす影響を定量的に検討した。
【宮本】:河川の水理・水質要素が生態環境に及ぼす影響について、流量・水温・水質などの基礎データベースを構築するために、兵庫県下の主要河川に関して基礎資料の収集を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Kanda,T., Fujita,I., Miyamoto,H. and Ikegami,J.: "Turbulent Behaviors in Open Channel Trench Analyzed by Using PIV and Turbulence Model" Proc.27th Congress of IAHR. 1. 143-148 (1997)

  • [文献書誌] 中辻啓二: "KJ法による河川の治水、利水と環境に関する問題点の整理" 平成10年度土木学会関西支部年次学術講演会. (発表予定). (1998)

  • [文献書誌] 道奥康治・竹本修・廣田宗明: "浅水部・深水部が交互に配置された開水路流の抵抗特性" 水工学論文集. 42. 955-960 (1998)

  • [文献書誌] 村岡浩爾・村岡治道: "都市河川治水施設による流量・貯留量配分-将来の貯留水有効利用を目指して-" 環境システム研究論文集. 25. 83-94 (1997)

  • [文献書誌] 神田佳一・藤田裕一郎・森田佳宏: "高水敷からの帰還流による段階状多自然型護岸工の被災に関する実験" 水工学論文集. 42. 463-468 (1998)

  • [文献書誌] 神田徹・藤田一郎・宮本仁志・池上迅・小出大輔: "河床に凹部を有する開水路の流況及び水質交換" 平成9年度土木学会関西支部年次学術講演会. II-64/1-2 (1997)

  • [文献書誌] 村岡浩爾(編): "阪神・淡路大震災による水環境への影響と対策" (社)日本水環境学会「阪神・淡路大震災」特別研究委員会, 220 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2021-08-31  

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