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1999 年度 実績報告書

湖沼沿岸域におけるヨシ帯群落の機能ならびに成長要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09450199
研究機関京都大学

研究代表者

藤井 滋穂  京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10135535)

研究分担者 岸本 直之  京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00293895)
津野 洋  京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40026315)
宗宮 功  京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60025947)
天野 耕二  立命館大学, 理工学部, 助教授 (80167957)
江頭 進治  立命館大学, 理工学部, 教授 (00027286)
キーワードヨシ / 植栽 / 琵琶湖 / 工法 / 生育 / 冠水 / 水位 / 現存量
研究概要

平成9年10月に植栽されたヨシの2年強にわたる生育調査を中心に、調査・研究を展開した。ヨシは、琵琶湖南湖の人工わんど内に、マット・大株・ポット苗・土嚢・地下茎・ビットマンの6種類の工法で、わんど開口部からの距離、水位を変化させた約1000区画に植栽された。これら各々について、発芽ヨシ茎数・最長ヨシ長を継続的に計測し、その増殖特性に及ぼす、植栽工法・水位・地盤侵食・冠水期間等の影響を検討した。また、同時に、地盤変化・ヨシ優占度合い、さらに1週間ごと2年間にわたる定点撮影を、対象実験地および自然ヨシ群落で実施した。
その結果、(1)マット>大株>ポット>土のう>地下茎>ピットマンの順の植栽工法別活着率。(2)植栽後1年目から2年目にかけ、平均密度は34本/m^2から51本/m^2に、最長草高が約200cmから280cmへと伸びた。(3)植栽ヨシの活着には、植栽工法以上に植栽配置の影響が大。(4)調査日、植栽工法、植栽位置、植栽年度の4因子による4元配置分散分析実施で、ヨシ茎個体数密度には、調査年度の主効果、植栽工法と調査年度の2因子交互作用を除くすべての作用で危険率0.1%有意性有り。(5)その影響では季節変化、植栽工法がヨシ生育に大きく寄与し、主効果のみで50%以上、2因子交互作用を加えると約80%が説明可能で、残差は9.1%にとどまる。(6)植栽後2年目は根圏の発達により、未植栽区域からも発芽が多く見られた。(7)植栽後1年目が比高-40cm以深、2年目が比高-35cm以深では無発芽率が30%を超える。(8)侵食幅が4cmを超えると無発芽率が30%を超え、侵食幅が11cmを超えると無発芽率が60%を超え、20cmを超える堆積もヨシの生育に悪影響を及ぼし、無発芽率が15%を超える。などの成果を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中周平,藤井滋穂ほか: "琵琶湖岸水ヨシ生育に及ぼす植栽条件の影響に関する研究"環境工学研究論文集. Vol.36. 253-261 (1999)

  • [文献書誌] 田中周平,藤井滋穂ほか: "琵琶湖岸水ヨシ植栽地における植栽2年目のヨシ生育状況について"日本水環境学会年会講演集. Vol.34. 504-504 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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