研究概要 |
本研究は,高齢・少子化や情報化のような社会構造の変動に対し,地域公共サービスの提供メカニズムそのものの再編成が必要となっているとの問題意識を背景に,地域公共サービスとして提供すべきサービスの内容・施設の形態や提供メカニズムについての知見を得ることを目的としている. そのため,東京近郊の住宅地を対象に住民調査および施設調査を実施することとし,本年度は調査のための予備的な情報収集と調査計画の立案をおこなった. 1) 調査項目の検討 地域公共サービスを包括的に取り上げ,特に高齢者向けサービス,保育サービス,リサイクル,情報,ボランティアなど伝統的な地域公共サービス論の範躊には含まれなかったが,近年需要が増加しているサービスも調査対象に含めることとした. 2) 調査対象地域の選定 開発後20年以上経過していることを条件に調査適地の選定をおこなった. 3) 調査対象地域の地図情報の収集 4) 地域施設分布の時系列的比較 過去の住宅地図との比較などにより施設分布の変化を把握できるかを検討した.
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