研究分担者 |
崎野 清憲 法政大学, 工学部, 専任講師 (20120818)
直井 久 法政大学, 工学部, 助教授 (00297996)
松浦 真 宮城工業高等専門学校, 教授 (40042262)
徳満 和人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (20180143)
市野瀬 英喜 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (30159842)
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研究概要 |
研究代表者らは、軽希土類元素であるLa, Nd, Pr, Sm中にFeを添加し,液体急冷すると,従来云われていた過飽和固溶体でなく,細かく分断された強磁性クラスターが形成されることを見出した。一般に,磁気クラスターは,熱ゆらぎのためスピンを揃えたまま方向が変動し,超常磁性を示す。しかし,本合金系では,さらにクラスター同志が非磁性マトリックスを介して強磁性的に結合するという興味深い挙動を示す。 本研究においては,Pr-Fe系(10〜40at%Fe)についての磁化測定の結果を超強磁性モデルにもとづいて詳しく解析・検討し,最適パラソ-タを決定した。その結果によれば,Fe濃度が増えるにつれてクラスターサイズが大きくなり,クラスター間の相互作用も強くなることが示された。クラスターの組織学的観察および磁気相互作用の物理的起原については研究途上であり,次年度の課題である。また,反強磁性相互作用を考慮したモデルの一般化を試みることも課題である。
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