1.当研究室で新たに開発したカリウム塩、セシウム塩を出発物質とする固体塩基はその表面塩基強度がH-≧26の超強塩基性を有することから、pKaの大きい有機化合物とアルキルシランの反応を試みた。しかしながらジエチルシラン、トリエチルシラン、ジエチルメチルシランとアセトニトリル(pKa=25)またはアセトン(pKa=20)との反応ではシラン化生成物は得られないことがわかった。現在、pKaの大きい有機化合物とアルキルシランの活性化過程について検討中である。 2.重水素をトレーサーとしてC-HあるいはC-C analogueのSi-HおよびSi-C結合の活性化過程を検討中である。固体酸触媒においては水素の発生が観測されることから、プロトンはC-H結合に割り込むものと推定された。現在定量的解析が進行中である。
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