• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

置換アセチレンからの新しい共役系ポリマーの合成および光・電子機能の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09450350
研究機関京都大学

研究代表者

増田 俊夫  京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60026276)

キーワード遷移金属触媒重合 / メタセシス重合 / 置換ポリアセチレン / 共役系ポリマー / フォトルミネッセンス / エレクトロルミネッセンス
研究概要

本研究では最終年度である今年度、昨年度に引き続き新規置換ポリアセチレンの合成を試みるとともに、それらの電子・光機能の開発について検討した。以下に本年度の研究成果の概要を述べる。
1.ジアルキルアミノ基を有するポリ(フェニルアセチレン)の合成と特性―――p-(N,N-ジアルキルアミノ)フェニルアセチレンを[(nbd)RhCl]_2により重合してジアルキルアミノ基を有するポリ(フェニルアセチレン)を合成し、これらのポリマーの電気化学的挙動を検討した。[(nbd)RhC1]_2-E_<t3>Nを触媒として用いるとp-(N,N-ジエチルアミノ)フェニルアセチレン(DEAPA)とp-(N,N-ジ-n-ブチルアミノ)フェニルアセチレン(DBAPA)の両方とも高収率でポリマーを与えた。これらのポリマーはクロロホルムなどに可溶であった。紫外可視吸収スペクトルでは300〜400nm付近に吸収極大が観測された。ポリマーフィルムを電気化学的にドーピングするとフィルムの色が黄緑色から濃青色に変化し、吸収は680nm付近にまでシフトした。
2.ポリアセチレン誘導体のフォトルミネッセンスおよびエレクトロルミネッセンス―――種々の置換基を有するポリアセチレンのエレクトロルミネッセンス(EL)およびフォトルミネッセンス(PL)について検討した。ポリ(ジフェニルアセチレン)誘導体およびポリ(1-アルキル-2-フェニルアセチレン)ではそれぞれ強い緑色と青色のELが見られた。一方、一置換アセチレンポリマーでは赤色のPLとELが見られたが、非常に弱かった。ELおよびPLの置換基の種類依存性について詳しく検討した。PLとLasingのスペクトルが狭くなることが強い励起によって実現された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Sugimoto: "Synthesis and Properties of Poly (phenylacetylene)s Having Dialkylamino Groups"Polym. Bull.. 42. 55-60 (1999)

  • [文献書誌] Z.V.Vardeny: "Excitation Dynamics in Disubstituted Polyacetylene"Phys. Rev. Lett.. 82. 4058-4061 (1999)

  • [文献書誌] R.Hidayat: "Electronic Properties and Electroluminescence of Monosubstituted Polyacetylenes and Their Mixtures with Disubstituted Polyacetylene"Jpn. J. Appl. Phys.. 38. 931-935 (1999)

  • [文献書誌] K.Yoshino: "Photoluminescence and Electroluminescence in Polyacetylene Derivatives"Synthetic Metals. 102. 1159 (1999)

  • [文献書誌] R.Hidayat: "PL and EL characteristics of mixture of polyacetylene derivatives and dynamics of excitons"Synthetic Metals. 101. 210-211 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi