現在は、主要実験装置の購入、チェック及び適当な試料の作成と予備実験を行っている。本研究では、アクリルアミドゲルをポリビニルメチルエーテル(PVME)水溶液中に入れたときに、PVME分子鎖がゲルネットワーク中に浸入する証拠を得ることが目的である。 1.装置の購入。顕微FTIRシステムを購入し、動作チェック等を行った。 2.試料の作成。アクリルアミドゲルの試料を毛細管中で作成した。その際、適当な太さを決めるため、異なる径の毛細管を使用し、数種類の径の試料を作成した。 3.顕微FTIR用試料の作成。上記で作成した試料を薄くスライスして顕微FTIR用の試料を試作した。顕微FTIRの透過モードで測定するためには理想的には1μm程度の薄さの試料が必要なため、ダイヤモンドセルを用いて試料を圧縮し、薄い試料を作成した。 4.予備実験。アクリルアミドゲル中にPVME鎖が浸入していく過程を測定するため、上記の試料に対して、PVME水溶液に浸していないものについて予備実験を行い、測定時の試料作成方法や、FTIRスペクトルの妥当性などを検討した。
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