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1997 年度 実績報告書

資源開発と他の開発の複合・連携による地域の活性化、良好な環境の創出の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09450384
研究機関九州大学

研究代表者

江崎 哲郎  九州大学, 工学部, 教授 (40038609)

研究分担者 三谷 泰浩  九州大学, 工学部, 助手
鹿田 光一  九州東海大学, 工学部, 講師 (50243902)
蒋 宇静  九州大学, 工学部, 助教授 (50253498)
青木 一男  工業技術院, 資源環境技術総合研究所・九州石炭鉱山技術試験センター, 所長(主任研究員)
井村 秀文  九州大学, 工学部, 教授 (20203333)
キーワード地盤環境 / 揚水発電 / 水資源開発 / 資源開発プロジェクト / GIS
研究概要

今年度は旧三池炭鉱跡地を利用した揚水発電、水資源開発の複合連携プロジェクトに関する計画策定を試みた。
鉱山施設を利用した100方kwレベルの新しい地下揚水発電施設の建設について検討を行った。その結果、鉱山の採算性も改善され、揚水発電所のネックとなっている良好なサイトの不足、地表の立地の困難さを、地下の資源開発地域への立地によって解消されるとともに、深部の各種調査、仮設費用コスト、空間の安定の問題は、鉱山の既設のインフラ、蓄積された技術によって解決されるため事業的に成立する見通しが得られた。
さらに、地下空間を利用した貯水システムについて検討を行った。その結果、1日12万t(海水淡水化を必要とするときは約6万t)の天侯に影響されない安定な水資源が、地上設備を建設するだけで得られるため経済性が高いこと、海水淡水化設備を行ったとしても、現在のほかのダムなどの水資源開発と同程度のコストで済むこと、地下水の代替水源の確保が急がれている佐賀筑後平野において、十分な代替水源となり得るとともに地下水取水による地盤沈下を回避できること、など本プロジェクトによる大きな効果が期待されることが示された。また、深刻化している水不足に対してもこの貯水システムが有効であることを示した。
このように鉱山立地地域に蓄積されたポテンシャルを埋没させずに活用することで鉱山施設が恒久的に継続利用されるとともに、発電や水資源開発のための新規ダム開発の抑制による自然環境保全、炭鉱休廃止時の環境問題の解消、さらには地域の衰退の防止にも貢献することが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 江崎 哲郎 他1名: "GIS入門(4):地下開発,地盤環境問題へのGISの利用" トンネルと地下. 第28巻4号. 63-68 (1997)

  • [文献書誌] 江崎 哲郎 他1名: "GIS入門(最終回):建設分野への利用の実際および将来の展望" トンネルと地下. 第28巻5号. 65-70 (1997)

  • [文献書誌] 江崎 哲郎 他3名: "地下空間を利用した水資源開発に関する研究" 土木学会 地下空間シンポジウム. 261-268 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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