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1998 年度 実績報告書

個体粒子の表面改質による電気的選別性の向上

研究課題

研究課題/領域番号 09450386
研究機関早稲田大学

研究代表者

大和田 秀二  早稲田大学, 理工学部, 教授 (60169084)

キーワード静電選別 / 表面改質 / 界面活性剤 / 電解質水溶液 / シミュレーション
研究概要

<導電性試料の静電挙動>
導電性試料として赤鉄鉱・磁鉄鉱・チタン鉄鉱の3種を使用し,それぞれに対して電解質水溶液噴霧(5*10^<-1>mol/l NaCl)の前処理を行って,その静電挙動(ロール型静電選別機による飛距離分布)を調べた.3種導電性鉱物は,未処理の場合,それぞれに異なる静電挙動を示した(導電性:赤鉄鉱<チタン鉄鉱<磁鉄鉱)が,上記前処理を施すことにより,いずれもほぼ同様の挙動を示すようになった.すなわち,NaCl水溶液の吸着により形成される粒子表面の導電性皮膜は,いずれの場合もほぼ一定の導電性を持つことが知られた.なお,この導電性の大きさは試料が絶縁性の場合もほぼ同様であることが昨年度の結果と比較して分かった.以上の結果はこれまでの理論的考察の延長線上にあり,実際の処理試料中に導電性物質が混在した場合もほぼ予想通りの挙動を示すことが判明した.ただし,この前処理によって導電化した試料と,元々この導電性皮膜に近い導電性を持つ試料との分離は困難であることも理解された.
<静電挙動シミュレーション>
電荷重畳法を利用して各種固体粒子の静電挙動のシミュレーションを試みた.各種電極を無限長さを持つ円筒と,選別される固体粒子を3つの円から構成される物体と考え,電荷の配置を様々に工夫して静電選別機の電場を高精度で近似することができた.ただし,固体粒子の電極との吸引・反発を含む静電挙動のシミュレートまでには至らなかった.これについては本年度の課題としてさらに検討したい.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shuji Owada: "Sustainable Development of Mining Engineering in Environmentally Couscious Recycling System." Proc.ECOW'98(APEC-GEMMEED). S4. 1-15 (1998)

  • [文献書誌] Shuji Owada: "Application of Physical Separation Technologies to the Shredder Fluffs." Proc.Eco Design'99(IEEE). 894-899 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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