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1999 年度 実績報告書

テンサイにおける殺虫性外来遺伝子の発現効率の高い新システム開発に関する基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 09460001
研究機関北海道大学

研究代表者

島本 義也  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00001438)

研究分担者 金澤 章  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (30281794)
浅野 真一郎  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (60222585)
佐野 芳雄  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (70109528)
キーワードテンサイ / ヨトウガ幼虫 / 形質転換 / 殺虫性タンパク / cry遺伝子 / アグロバクテリウム法 / バイオアッセ / パーティクルガン
研究概要

1)テンサイの葉緑体形質転換系を開発
テンサイ葉緑体形質転換系を開発することを目的に実験を進めた。選抜因子(aadA),標識因子(GUS)、プロモーター(rrn)、ターミネーター(rps16)を組み込んだプラスミドをパーティクルガンを用いてテンサイのシュート基盤組織に撃ち込んだ。選抜培地で培養中に全て枯死した。再度プラスミドを構築し、テンサイへの導入を準備中である。
2)テンサイオルガネラへのタンパク質局在化システムの開発
タバコからクローニングした葉緑体への輸送ペプチドをコードする塩基配列をGUS遺伝子配列上でタンパク質のN末端をコードする位置に連結させたプラスミドをアグロバクテリウムに組み込み、アグロバクテリウム法で形質転換体の作出を試みたが、再分化固体を得られるまでに至っていない。
3)形質転換体テンサイにおけるcry遺伝子の発現
cryIA(b)遺伝子が組み込まれたアグロバクテリウムをテンサイのシュート基盤組織に感染させ、選抜培地で再分化した個体について、PCRサザンブロット法によりcry遺伝子の導入を大凡半数の個体で確認された。cryIA(b)遺伝子導入が確認された個体の葉部(主に葉身部)を3齢のヨトウガ幼虫に給餌し、その毒性を検討した結果、非導入個体では、ヨトウガ幼虫の成長に全く影響はなかったが、導入個体では、明らかにヨトウガ幼虫の成長を抑制する個体があった。
4)テンサイのヨトウガ幼虫の殺虫に一層有効なcry遺伝子のスクリーニング
テンサイのヨトウガ幼虫の殺虫性のより高いタンパク質を産生する遺伝子をスクリーニングした結果cryIC遺伝子がより高い殺虫性を持つことが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堂前 友子: "形質転換(Beta Maritima)における導入遺伝子の器官特異的発現およびコピー数と発現量との関係"てん菜研究会報. 40. 14-20 (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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