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1999 年度 研究成果報告書概要

園芸植物の発育における相変化とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 09460016
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関東京大学

研究代表者

杉山 信男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30012040)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワード相変化 / 花芽分化 / 抽たい / 結球 / レタス
研究概要

クリスプヘッド型レタスとバターヘッド型レタスを栽培し,葉の形,屈曲の程度,分化葉数,茎の生長のアロメトリー等について,その経時変化を調べ,レタスの発育相の転換時期を明らかにしようとした。その結果,分化葉に対する展開葉の比,葉長と葉幅の比(葉形比)、屈曲などの点から見て,クリスプヘッド型レタスの方がバターヘッド型レタスよりも早く相変化が進むと考えられた。
バターヘッドレタスの茎頂部分の展開開始直後の葉を紙袋で被覆し,遮光したところ,第11葉以上の葉を遮光した場合,第11〜15葉で大きく屈曲したが,第19葉以上では屈曲が認められず,球の形成には至らなかった。また,第19葉以上の葉を遮光した場合,葉形比や葉の屈曲程度に大きな変化は現れず,光によって球形成を促進することはできなかった。
茎の乾物重と茎の長さの関係を両対数グラフにプロットしたところ,花芽分化前のプロットは直線にのったが,花芽分化後のプロットは直線から乖離した。茎の直径と茎の長さの関係,茎乾物重と葉乾物重の関係も両対数グラフにプロットすると,花芽分化時までは直線に当てはめることができた。
以上,本研究の結果,レタスは発育の過程で幾つかの相を経過し,その結果,結球,抽たいなどの形態的変化を示すことが明らかになった。すなわち,レタスの葉球の形成は,葉の分化と生長との関係の変化,葉の形態の変化,葉の屈曲能力の変化に関し,異なる性質を示す幾つかの段階を経た後に起こるのであって,環境条件を変えて屈曲能力を変化させても結球は起こらないことが明らかになった。このようにレタスの発育相の変化は発育のパターンを決定する重要な要因であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 杉山信男: "Leaf initiation and development in crisphead and butterhead lettuce plants"園芸学会雑誌. 68・6. 1118-1123 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Nobuo Sugiyama and Masafumi Oozono: "Leaf initiation and development in crisphead and butterhead lettuce plants"J. Japan. Soc. Hort. Sci.. 68(6). 1118-1123 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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