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1997 年度 実績報告書

カンキツ類の栄養・生殖両生長の調節に果たす根系の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09460021
研究機関愛媛大学

研究代表者

門屋 一臣  愛媛大学, 農学部, 教授 (90036294)

研究分担者 片岡 郁雄  香川大学, 農学部, 教授 (60135548)
石井 孝昭  愛媛大学, 教育学部, 教授 (30136296)
高木 敏彦  静岡大学, 農学部, 教授 (40026612)
長谷川 耕二郎  高知大学, 農学部, 教授 (80026616)
山下 研介  宮崎大学, 農学部, 教授 (70041035)
井上 宏  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (40035960)
キーワードVA菌根菌 / バヒアグラス / 菌糸生長物質
研究概要

平成9年度の研究成果は次のとおりである。
1 果汁中の糖度を高めるためには、樹に水ストレスを与えることが必要である。水ストレスの程度が強いほど糖度が高くなる。しかしながら、水ストレスが強すぎると樹勢が弱り、翌年以降の収量低下を招く。このとき、VA菌根菌が共産していると、葉の光合成速度もあまり低下せず、樹の水ストレス抵抗性が非常に高まることが確認できた。
2 よくVA菌根菌が感染している雑草の根の近くに果樹の根が伸びてくると、その果樹の根にもよく感染することが確認できた。春草では、スイバ、カモジグサ、ハコベ、クサフジ、ウマゴヤシ、ホトケノザなどの根に感染率が高いのに対し、スズメノカタピラ、ヨモギ、ヤブカラシ、ヒルガオなどは感染率が低い。夏草ではギョウギシバ、カズノコグサ、メヒシバ、ツユクサ、カタバミなどが高く、エノコログサ、ノゲシ、ムラサキカタバミ、ハマスゲ、スベリヒユ、スギナなどが低い。また、バヒアグラスには非常によくVA菌根菌が感染することが明らかになった。
3 バヒアグラスの根を材料としてメタノール抽出したのち、分画精製した化学物質のなかにはVA菌根菌の菌糸を生長させるものがある。さらに、みかんのジュースかすからの抽出物中にも生長を促進する物質が存在していることも分かってきた。そういった物質を添加することでこれまで困難とされてきたVA菌根菌の大量増殖への見通しが開けてきた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Ishii, K.Kadoya and et al.: "Growth stimulatory substances for vesiculararbuscular mycorrhizalfungi in Bahia grass roots." Plant and Soil. 196. 301-304 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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