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1998 年度 実績報告書

培養細胞における機能発現の三次元的解析

研究課題

研究課題/領域番号 09460025
研究機関東京農工大学

研究代表者

岩淵 喜久男  東京農工大学, 農学部, 助教授 (00203399)

研究分担者 平岡 毅  東京農工大学, 農学部, 助手 (10238339)
キーワードacetylcholinesterase / mosquito / insect cell line
研究概要

ヒトスジシマカ新生幼虫由来の培養細胞AeAl-2が有するアセチルコリンエステラーゼ(以下AChE)産生能と、その調節機構について解析した。昨年度の研究において、本細胞系は20-HE(20-hydroxyecdysone)とJH(juvenile hormone III)の処理によりAChE産生量を変化させることが示唆された。本年度はその知見をもとに、これらホルモンの硬化について画像解析と化学分析の両面から詳細に調べた。細胞の培養にはMM-SF培地を用い、培養開始時に各ホルモンを最終濃度10μg/mlになるように培地に加え、その後の細胞内および培地中に分泌されたAChE量を経時的に調べた。実験の結果、20-HEは総タンパク量をみた場合、合成を促進せず、分泌のみ促進したため、細胞内の総タンパク量は減少した。これに伴いAChEの合成も抑制されたが、分泌量に変化は認められなかった。一方、JHは総タンパク質の合成量には変化をもたらさなかったが、分泌量で減少が起こった。しかし、AChEについては合成量は変らず、分泌のみ促進された。したがって、合成と分泌に関して、両ホルモンは反対の効果を有することが示唆された。これらホルモンに対する反応は、昨年度におこなった予備実験の結果と符合しないが、その原因は投与時期の違いによるものと考えられ、ホルモンに対する反応は、培養細胞の細胞周期やagingを反映したものであることが推察された。また、これらの研究により、本細胞系は両ホルモンに対する感受性を有するものであることが明らかとなり、同時にこれらのホルモンが細胞周期と関連しながらAChEの調節に関与するものであることが示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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