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1999 年度 実績報告書

培養細胞における機能発現の三次元的解析

研究課題

研究課題/領域番号 09460025
研究機関東京農工大学

研究代表者

岩淵 喜久男  東京農工大学, 農学部, 助教授 (00203399)

研究分担者 平岡 毅  東京農工大学, 農学部, 助手 (10238339)
キーワードacetylcholinesterase / mosguiTo / insect cell line
研究概要

ヒトスジシカマ新生幼虫由来の培養細胞AeAl-2は、アセチルコリエステラーゼ(以下AchE)産生能を有すること、およびecdysoneとjuvenile hormoneに感受性があり、それらホルモンによりAchE産生量と分泌量が調節されたことをこれまでの研究により明らかにした。また、細胞増殖に伴い、細胞の形態も変化することが観察された。これらの知見はいずれも単層培養下でのものであり、本研究は、さらに生体内環境下での動態を把握するため、細胞外マトリックスを用いた三次元培養法を用い、画像解析により調べた。昆虫細胞では、三次元培養の報告例はこれまでにないため、最初にその開発を行なった。実験の結果、コラーゲンのゲル化には加温とpHの調節が必要であり、培地成分の変性を考慮すると、用いることにできる培地の種類は制限されることが示された。しかし、AeAl-2の培養に用いるMM3%FBSはこの問題が少なく、本細胞系は単層培養に比べ若干増殖速度が遅いものの、問題なく培養できることが明らかとなった。コラーゲンマトリックス中で増殖したAeAl-2細胞の形態は、球形または卵形で、球状のコロニーを形成した。また、遊離する細胞には、糸状突起を三次元的に伸長した細胞が観察された。これは単層培養では見られないもので、また、単層培養で通常見られる底面への進展は全く観察されなかった。さらに本培養法では、AchE産生に変化が示唆されるなど、三次元培養下では、これまでの単層培養では見られない機能発現のあることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kikuo IWABUCHI: "An established cell line from the beetle,Xylctrechus pyrrhuderus (Coleoptera:Cerambycidae)"In Vitro Cellular and Developmental Biology. (1999)

  • [文献書誌] Kikuo IWABUCHI: "A continuous cell line derived from larval fat bodies of Thysanoplusia intermixta (Lepidoptera:Noctuidae)"Applied Entomolgy and Zoology. 35・2. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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