研究課題/領域番号 |
09460037
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西澤 直子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70156066)
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研究分担者 |
中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
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キーワード | 鉄欠乏耐性 / 植物の鉄栄養 / 細胞化学 / ムギネ酸 / オオムギ / イネ / 形質転換植物 / Ids3 |
研究概要 |
オオムギ根において鉄欠乏により誘導されるタンパク質、あるいは鉄栄養関連遺伝子群がコードするタンパク質の細胞内微細局在を検出し、その機能を明らかにすることを本研究の目的とする。まず、鉄欠乏時にオオムギ根に特異的に発現するIds3遺伝子について以下の結果を得た。デオキシムギネ酸のみを分泌し、デオキシムギネ酸からムギネ酸への変換酵素を欠くイネにパーティクルガンによりIds3遺伝子を導入した形質転換体イネを作成した。現在再生植物体を得て成育中であるので、鉄欠乏によりムギネ酸が分泌されるかどうかを確認する予定である。形質転換体イネがムギネ酸を分泌すれば、Ids3がムギネ酸からデオキシムギネ酸への変換酵素をコードしていることが証明される。次に酵母の銅吸収変異株の変異形質を回復させるオオムギのcDNAを単離し、その塩基配列を決定したところ、非常に親水性の高い新規のタンパク質をコードしていることが判明した。このタンパク質は酵母において銅の利用性を向上させるが、植物体内での機能は明らかでない。そこで、タンパク質とクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質GEPの融合タンパク質を35Sプロモーターの制御によりパーティクルガンを用いて、タバコ培養細胞とタマネギの表皮細胞で発現させたところ、この新規のタンパク質は細胞内小器官に局在することが明らかとなった。
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