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1997 年度 実績報告書

山岳地源流部の自然環境の保全とレクリエーション利用に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09460065
研究機関筑波大学

研究代表者

市原 恒一  筑波大学, 農林工学系, 助教授 (60023496)

研究分担者 豊川 勝生  農林水産省森林総合研究所, 生産技術部, 室長
伊藤 太一  筑波大学, 農林工学系, 講師 (40175203)
真板 秀二  筑波大学, 農林工学系, 助教授 (50015864)
天田 高白  筑波大学, 農林工学系, 教授 (80114031)
キーワード森林レクリエーション / 河川源流部 / 自然環境 / 河川景観 / 脳波 / 流水音
研究概要

本研究は,主に山岳地源流部の自然環境の保全とレクリエーション利用との関係について検討するものである.平成9年度には,以下の4点について検討した。
1.河川が人間に与える快適性の評価
流水音が人間に与える快適性を脳波など生理的な現象により評価する.日本各地の河川で流水音および滝の音を録音した.それを被験者に聞かせ,脳波および心拍数などを測定した.
2.河川源流部における河畔植生の生態とレクリエーションによる破壊状況の調査とその対策,奥日光戦場ヶ原を流れる湯川左岸にはハイキングコースがあり,遠足の小中学生や一般の人々が多数通行するため,歩道とその周辺の土は硬く裸地化して本来の植生ではないものが侵入している.しかし,歩道がない右岸は,国立公園の保護地域・特別保護地域に指定されているため,原生的な植生が生育していると考えられる.したがって,両岸の植生を比較すると,ハイキングによる自然環境への影響を明らかにできる.9年度には,湯川の一部を調査した.
3.河川源流部の形態と生息動物の調査,
人の手がほとんど入っていない自然河川と砂防工事などが施工された河川において,河川の形態と生息動物の調査を行い,両者の相違について検討した.
4.河川源流部の景観解析
国立公園内の砂防構造物の景観について,被験者を砂防工事関係者と無関係な一般人に分割して検討した.一般人は砂防施設を自然の中にある人工色の強い土木構造物ととらえ,自然環境との調和を重視しているが,工事関係者はその機能や構造を景観としていることが明らかになった.工事関係者は,一般人の景観に対する考え方を学ぶべきであるとの結論を得た.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永井牡茂: "砂防施設に対する景観認識構造の分析" 砂防学会誌. 50巻5号. 51-59 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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