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1998 年度 実績報告書

山地河川における浮遊砂の流出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09460069
研究機関京都大学

研究代表者

藤田 正治  京都大学, 農学研究科, 助教授 (60181369)

研究分担者 澤田 豊明  京都大学, 防災研究所, 助教授 (60027258)
水山 高久  京都大学, 農学研究科, 教授 (00229717)
キーワード浮遊砂 / 山地河川 / 土砂流出 / 流砂 / 濃度分布 / 拡散方程式 / 洪水
研究概要

1.山地河川の流れと浮遊砂の流出特性神通川支流の高原川流域で浮遊砂濃度,流量,降雨量などを計測した結果について解析した.その結果,(1)浮遊砂量は降雨強度に支配されるが,場の条件の変化によってそれらの関係は一義的に決定されない,(2)流量と浮遊砂量の関係も(1)と同様の理由で一義的に決定されない,(3)流域面積が大きくなるほど浮遊砂現象を支配する要素が多くなり,その現象の解明は困難となる,(4)現象の解明のためには一つのシステムとして捉えると同時にプロセスとして取り扱うことが必要である,ということなどがわかった.2 浮遊砂量算定のモデ山地河川だけでなく,一搬的な条件で適用できる浮遊砂の拡散モデルを考案した.すなわちそれは浮遊砂の生成を考慮したモデルであり,生成高さの分布によって濃度分布が大きく変化することが示された.また,生成高さは河床砂の上昇流による離脱高さと定義されるが,それには水理条件だけでなく,砂の河床における存在状態に大きく影響されることがわかった.3. 浮遊砂の流出システム土砂生産源における浮遊砂量の条件,すなわち,河川システムにおける浮遊砂量の境界条件を明らかにすれば,2.のようなモデルによって浮遊砂の流出過程は計算できる.しかし,1.の研究で明らかにされたように,土砂の生産過程は時間的,場所的な場の変化に左右されるので複雑である.今後,浮遊砂成分の生産過程や河川への流出過程を明らかにし,本研究をさらに発展させたいと計画している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤田正治: "山地河川の浮遊砂濃度分布" 平成11年土木学会関西支部年次学術講演会. (発表予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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