研究分担者 |
東山 寛 秋田県立農業短期大学, 講師 (60279502)
鈴木 直建 秋田県立農業短期大学, 附属農場, 教授 (30073993)
横山 英信 岩手大学, 人文社会学部, 助教授 (70240223)
渋谷 長生 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (60216033)
神田 健策 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (10113705)
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研究概要 |
流通新段階における北東北3県の米生産・流通の動向を明らかにする為に,研究会を開催し,分担課題を報告した。また,青森県,秋田県の米作地帯の農家経営調査を実施し,とりまとめ,流通再編と米過剰下での稲作経営の不安定化の実態と今後の展望について検討した。ことに転作対応としての消極的意義のみならず積極的な複合経営の展開のあり方について検討し,価格・流通問題を指摘した。また,秋田県十文字町で10年間取り組まれてきた農業振興計画の成果と到達点並びに当面している問題について,町と共同して検討会を開いた。これは,米の新政策の下での稲作農家の展開方向を探るためである。 農業振興計画10年間の実績を総括するとともに,農協生産部会の活動状況を共同調査し,同様に,農協合併に伴う地域農業政策のあり方及び,合併農協における営農指導のあり方について調査し,検討した。 十文字町においては、地域農業の担い手となるべき複合経営が形成されつつあるが、兼業農家層の複合化が進まず、「稲単作・兼業」がむしろ強化されつつあり、「集落営農」の担い手問題が重要となっている。 また、地方圏域計画と町村計画及び広域合併農協との整合性、さらに、町村計画と合併農協・町村支所農協計画との整合性と連携の強化の必要性が重要な課題となっている。 各自のテーマに関する業績等は個別に発表し,農業振興計画に関わる共同調査は,科研費調査報告書にとりまとめた。
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