研究課題/領域番号 |
09460110
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
吉田 勲 鳥取大学, 農学部, 教授 (40038237)
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研究分担者 |
猪迫 耕二 鳥取大学, 農学部, 助手 (60243383)
長谷川 紘一 鳥取大学, 農学部, 助教授 (10039331)
七条 喜一郎 鳥取大学, 農学部, 助教授 (50032298)
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キーワード | 水質浄化 / アオコ / 浚渫 / 養魚 / pH / 塩分 / 溶存酸素 / 放魚 |
研究概要 |
現在、湖山池では水質浄化のために行政側による浚渫、下水処理,住民側による家庭雑廃水の自粛が行われている。筆者らはフナがアオコを食べて成長することに注目して、フナを養魚・放流して、湖水の浄化を行うと同時に、内水面漁業の活性化を目指している。 七条は昨年同様に、湖山漁協にある三個の養魚施設(一個の大きさ:6m^*10m^*0.8m)において、フナを掛け合わせ、孵化させ、稚魚を育てた。七条は特に、飼育に当たっての餌、および養魚場の水の入れ替えに留意した。 吉田・猪迫は養魚期間中、週一回のペースで水質(窒素、リン,BOD、溶存酸素、電気伝導度、pH)を測定した。 七条、吉田、猪迫の研究結果から、養魚に当たって、餌をやると直ちに植物性プランクトンが発生し、日中には溶存酸素が過飽和になると同時に、pHは高くなる。夜は逆に、酸素、pHともにやや低下する。4日後にはpHが9以上になり、フナの稚魚が死ぬことが分かった。そこで、地下水を汲み上げ、水を養魚場にいれ、水を替えてた。4日を1サイクルとして水の入れ替えを行うことにより、稚魚を育てた。その結果、魚の養育には酸素よりも、pHのコントロールが重要であることが分かった。平成10年10月4日に、湖山西小学生徒による第二回放魚式を行った。養魚・放流を通じて漁師もやる気を出し、計画的な漁協の運営が行われ始めている。 長谷川は昨年同様、湖山池内外の塩分調査を継続している。
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