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1998 年度 実績報告書

ニワトリの盲腸機能に関する栄養生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09460120
研究機関信州大学

研究代表者

唐澤 豊  信州大学, 農学部, 教授 (30060528)

研究分担者 神 勝紀  信州大学, 農学部, 助手 (40215166)
菅原 邦生  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
寺田 厚  日本獣医畜産大学, 教授 (10060518)
山内 高円  香川大学, 農学部, 教授 (50111232)
キーワードニワトリ / 盲腸 / 盲腸内フローラ / 盲腸内揮発生性脂肪酸 / [^<13>C]酢酸
研究概要

1. ニワトリの盲腸内フローラに及ぼす飼料中セルロース含量の影響に盲腸内に流入する尿中窒素化合物が関与しているかどうかを明らかにするため、人工肛門を設着したニワトリを用いて盲腸内フローラに及ぼす飼料中セルロース含量の影響について調べた。3.5%C区は嫌気性菌が少なくなるとともに盲腸内総菌数を少なくなる傾向があったが、盲腸内フローラはほとんど有意に影響されなかった。この結果、盲腸内総菌数の減少に尿中窒素化合物の盲腸内への流入が影響していることが明らかになった。
2. 盲腸内の揮発性脂肪酸の利用とこれに及ぼす飼料中セルロース含量の影響について、安定同位体でラベルした酢酸を用いて調べた。3.5%C区は他の2区よりatom % excess、呼気中に排出された13C量および回収率が高い傾向を示し、0%C区より有意に高くなった。この結果から、3.5%C区で成長および飼料効率が改善されるのは、酢酸の利用性が高いことが原因の一つであることが明らかになった。
3. 本研究の結果から、ニワトリヒナの成長や栄養素利用性からみた飼料中セルロースの適水準は3.5%であることの理由の一つが、消化管内微生物の総数を抑制し発生する酢酸などの低級脂肪酸の利用性を高めることであることが証明された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 曹・熊王・唐澤: "Effects of clietary cellulose lerels on grouth, nitrogen utifization and retention time of diets at intestine in chickens fed equal amounts of mutrie" Proc.of 6th APPC. 1. 402-405 (1998)

  • [文献書誌] 熊玉・曹・唐澤・神: "Effects of colostomy on cecalflora in chickens" Proc.of 6th APPC. 1. 350-351 (1998)

  • [文献書誌] 熊玉・神・唐澤: "ニワトリヒナにおける盲腸内の揮発性脂肪酸量と利用性に及ぼす飼料中セルロース含量の影響" 日本家畜学会誌. 36(巻). 20 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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